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COLUMN

― コラム ―

CATEGORY  |  アンチエイジング, メンズヘルス, 一般内科

肌はなぜ老化する?40代から知っておきたい「肌老化」のしくみと対策

シミ・しわ・たるみは「年齢のせい」だけじゃない?医師が医学的に考える、大人の肌づくり

「最近、シミが増えてきた気がする…」
「肌のハリがなくなってきた」
「昔より乾燥しやすくなった」

40代頃から、こうした肌の変化を感じる方は少なくありません。

「もう年齢だから仕方ない」と思っていませんか?

もちろん加齢そのものによる変化はあります。しかし肌の老化には、紫外線、喫煙、栄養、睡眠など、長年の生活や環境も関係しています。

つまり、肌の老化を完全に止めることはできなくても、これからの肌のためにできることはあります。

今回は「美容」を少し医学的な視点から考えてみましょう。


まずはここだけ!肌老化を考える5つのキーワード

肌の老化を考えるとき、まず知っておきたいのがこの5つです。

① 加齢
肌そのものの構造や機能が少しずつ変化します。

② 紫外線
長年浴び続けることで「光老化」を引き起こします。

③ 酸化ストレス
紫外線や喫煙などによって生じる酸化ストレスも、皮膚の老化に関係します。

④ 糖化
AGEs(終末糖化産物)などが蓄積し、皮膚の構造や弾力に影響する可能性があります。

⑤ 生活習慣
食事・睡眠・喫煙など、毎日の積み重ねも肌の状態と無関係ではありません。

肌は「外からのお手入れ」だけでできているわけではありません。

ここが今回、一番お伝えしたいポイントです。


そもそも、肌はなぜ老化する?

肌の老化は、大きく2つの要素から考えることができます。

① 自然な加齢による「内因性老化」

年齢を重ねることで、皮膚の構造や機能も少しずつ変化します。

例えば、コラーゲンなど皮膚を支える構造の変化、皮膚の水分保持機能の低下、皮膚の新陳代謝の変化などです。

その結果、

乾燥・細かいしわ・ハリや弾力の低下

などが現れやすくなります。

これは誰にでも起こる自然な変化です。

② 紫外線などによる「外因性老化」

一方、環境によって進む肌老化もあります。

その代表が紫外線です。

長年にわたって紫外線を浴びることで生じる皮膚の変化を、

「光老化」

と呼びます。


肌老化対策、まず何をする?

答えは「紫外線対策」です

美容というと、

「何を塗ればいい?」
「何を飲めばいい?」
「どんな美容医療を受ければいい?」

と考えがちです。

でも、その前にぜひ意識したいのが紫外線対策です。

紫外線は、皮膚のDNAやコラーゲンなどに影響し、長期的にはシミ・しわ・弾力低下などの光老化につながります。

特にUVAは皮膚のより深い部分まで届き、UVBは日焼けやDNA損傷などに強く関与します。

「美容の基本は、まず紫外線対策。」

日焼け止めだけでなく、帽子・日傘・衣服・日陰なども上手に利用しましょう。

紫外線対策は「夏だけ」ではなく、年間を通して意識することも大切です。


よく聞く「酸化」って何?

美容やアンチエイジングの話で、

「抗酸化」

という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。

私たちの身体では日々、活性酸素などが生じています。身体にはそれに対抗する仕組みがありますが、産生と防御のバランスが崩れた状態を酸化ストレスと呼びます。

皮膚では、紫外線などによって酸化ストレスが増えることで、細胞やコラーゲンなどに影響し、皮膚老化に関与すると考えられています。

喫煙も酸化ストレスを増やす要因のひとつです。

ただし、

「抗酸化食品を食べれば若返る」

というほど単純な話ではありません。

特定の食品やサプリメントだけに頼るのではなく、食事・運動・睡眠・禁煙などを含めて身体全体を整えることが基本です。


もうひとつのキーワード「糖化」

そして、最近よく耳にするのが、

「糖化」

です。

糖化とは、糖とタンパク質などが反応する現象で、その過程で**AGEs(終末糖化産物)**と呼ばれる物質が形成されます。

AGEsは加齢とともに身体に蓄積し、皮膚のコラーゲンなどへの影響も研究されています。

ただし、ここでも注意したいことがあります。

「甘いものを1回食べたら肌が老化する」
「糖質を完全にやめれば肌が若返る」

という単純なものではありません。

極端な食事制限よりも、長期的な食生活を整えることが大切です。


肌は「食べたもの」からも作られる

肌も身体の一部です。

その材料となる栄養が必要なのは当然です。

特に意識したいのが、

タンパク質
→ 皮膚を構成する材料になります。

ビタミンC
→ 正常なコラーゲン合成に必要です。

そのほかにも、ビタミンA・E、亜鉛などさまざまな栄養素が皮膚の正常な機能に関係しています。

だからといって、

「美容のためにサプリメントをたくさん飲めばいい」

わけではありません。

まずはバランスのよい食事が基本です。

そのうえで、食生活や目的に応じてサプリメントなどを選択肢として考えていきます。


「寝不足」は肌にも出る?

「最近寝不足だから肌の調子が悪い」

そんな経験がある方もいると思います。

睡眠は身体の回復やホルモン・代謝などに関係しており、睡眠不足や睡眠の質の低下と、皮膚バリア機能や肌の状態との関連も研究されています。

美容のためだけに睡眠をとるわけではありませんが、

健康のために睡眠を整えることは、結果として肌にとっても大切です。

「高価な美容液を買う前に、まずちゃんと寝る。」

少し地味ですが、こうした基本も忘れたくありません。


タバコは「肌」にも影響します

喫煙というと、

「肺に悪い」
「心筋梗塞や脳梗塞のリスクになる」

というイメージが強いと思います。

しかし、喫煙は皮膚の老化とも関連しています。

タバコに含まれるさまざまな物質や酸化ストレスなどが影響し、しわや皮膚老化との関連が報告されています。

禁煙は、肺や血管だけでなく「これからの肌」のためにも。

美容をきっかけに禁煙を考えるのも、十分アリだと思います。


40代から始めたい「肌老化対策5か条」

難しいことを全部やる必要はありません。

まずはこの5つから。

① 紫外線対策を習慣にする

日焼け止め+帽子・日傘・衣服などを上手に組み合わせる。

② バランスよく食べる

「これだけ食べれば美容にいい」という食品に偏らない。

③ タンパク質など必要な栄養をしっかり摂る

極端なダイエットにも注意しましょう。

④ ちゃんと寝る

睡眠も身体と肌を整える大切な生活習慣です。

⑤ タバコを吸わない

禁煙は将来の健康にも肌にもメリットがあります。


美容は「外から」だけじゃない

美容というと、化粧品や美容施術など「外から何をするか」に目が向きがちです。

もちろん、それらも選択肢のひとつです。

でも、肌も身体の一部。

紫外線対策、食事、睡眠、運動、禁煙。

こうした日々の健康管理が、肌を考えるうえでも大切な土台になります。

病気を予防するための生活習慣と、健やかな肌を保つための生活習慣には、意外と共通点があります。

これが、私たちが「美容と健康」を一緒に考えたい理由です。

その土台を整えたうえで、目的や状態に応じて、サプリメント・美容内服・点滴などを選択肢として考えることもできます。

「なんとなく美容に良さそうだから」ではなく、自分に必要なものを適切に選ぶ。

みやこクリニックでは、そんな美容との付き合い方を大切にしていきたいと考えています。


次回は「ビタミンC」を医学的に考えます🍋

美容といえば、やっぱり気になるビタミンC

「レモンを食べればいい?」
「サプリメントは必要?」
「たくさん飲めば効果も高くなる?」
「点滴にすると何が違う?」

次回は、

「ビタミンC、結局どう摂る?食事・サプリ・点滴の違い」

について、医学的な視点からわかりやすく解説します。


この記事を書いた医師

宮国 道太郎 医師

日本救急医学会認定 救急科専門医
日本外科学会認定 外科専門医
日本医師会認定 健康スポーツ医
日本抗加齢医学会


 

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