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― コラム ―

CATEGORY  |  一般内科, 小児科

インフルエンザワクチン、いつ打つ?

効果・接種時期・回数を医師がわかりやすく解説

毎年秋になると、

「インフルエンザワクチンはいつ打てばいい?」
「打ってもインフルエンザになるなら意味がない?」
「子どもは何回打つの?」

といったご質問を多くいただきます。

インフルエンザワクチンは、感染を100%防ぐワクチンではありません。

一方で、インフルエンザの発症を一定程度予防し、特に重症化を予防することが大切な目的です。

今回は、インフルエンザワクチンについて、よくある疑問をわかりやすく解説します。


💉 まずはここだけ!

インフルエンザワクチン 5つのポイント

① 打ってもインフルエンザになることはあります

→ それでも、発症や重症化を予防する効果が期待できます。

② 接種は流行前に

→ 日本では例年冬に流行します。10~11月ごろの接種をひとつの目安にしましょう。

③ 昨年打った方も、今年の接種を検討

→ 流行するウイルスは変化するため、基本的に毎シーズン接種を検討します。

④ 子どもは年齢によって接種回数が違います

→ 注射の不活化ワクチンでは、6か月以上13歳未満は2回、13歳以上は原則1回です。

⑤ 高齢者や基礎疾患のある方では、重症化予防が特に重要

→ 「絶対にかからないため」ではなく、**「重症化を防ぐ」**という視点でもワクチンを考えましょう。

ここから、それぞれ詳しく解説します。


なぜインフルエンザワクチンは毎年打つの?

「去年も打ったのに、今年も必要?」

と思われる方もいるでしょう。

インフルエンザウイルスは少しずつ変化しており、ワクチンはそのシーズンに流行すると予測されるウイルス株をもとに製造されています。

そのため、昨シーズンに接種した方も、その年のワクチン接種を改めて検討することが推奨されています。

「一度打てば何年も大丈夫」というタイプのワクチンとは少し考え方が違います。


ワクチンを打てば、インフルエンザにならない?

ここは誤解されやすいところです。

インフルエンザワクチンを接種しても、ウイルスへの感染を完全に防ぐことはできません。

そのため、

「ワクチンを打ったのにインフルエンザになった!」

ということは実際にあります。

しかし、それだけで「ワクチンが効かなかった」とは言えません。

インフルエンザワクチンには、

  • 発症を一定程度予防する
  • 発症した場合の重症化や死亡を予防する

といった効果が期待されています。

特に、高齢者や基礎疾患のある方など、インフルエンザによって重症化するリスクが高い方では、「重症化を防ぐ」ことが重要な接種目的になります。


インフルエンザワクチンは、いつ打つのがいい?

これも非常によく聞かれる質問です。

日本では例年、12月~3月ごろにインフルエンザが流行し、1月末~3月上旬ごろにピークを迎えることが多いとされています。

厚生労働省では、12月中旬までにワクチン接種を終えることが望ましいとしています。

接種時期の目安は「10~11月ごろ」

と考えるとよいでしょう。

ただし、インフルエンザの流行時期は年によって異なります。

「早すぎる?」「もう遅い?」と迷った場合には、その年の流行状況も含めて医師にご相談ください。


子どもは何回接種する?

注射で行う一般的な不活化インフルエンザワクチンの場合、国内では、

6か月以上3歳未満

1回0.25mL × 2回

3歳以上13歳未満

1回0.5mL × 2回

13歳以上

原則1回

となっています。

特に小さなお子さんがいるご家庭では、2回目まで含めて接種スケジュールを考える必要があります。

流行してから慌てて1回目を接種するより、少し余裕をもって予定を立てておきましょう。


鼻から接種する「フルミスト」もある?

近年、日本でも**経鼻弱毒生インフルエンザワクチン(フルミスト®)**が使用できるようになりました。

注射ではなく、左右の鼻にワクチンを噴霧するタイプです。

国内では、

2歳以上19歳未満・1シーズン1回

が対象です。

注射が苦手なお子さんにとって選択肢のひとつになりますが、生ワクチンであるため、年齢や基礎疾患などによっては適さない場合があります。

接種を希望される場合には、医師と相談して選択しましょう。

※当院でのフルミストの取り扱いについては、シーズンごとにお知らせします。


副反応にはどんなものがある?

インフルエンザワクチン接種後には、

  • 接種したところの赤み
  • 腫れ
  • 痛み
  • 発熱
  • 頭痛
  • だるさ

などがみられることがあります。

多くは比較的軽く、一時的なものですが、まれに重いアレルギー反応などが起こることもあります。

また、不活化インフルエンザワクチンそのものによってインフルエンザを発症することはありません。

接種後に強い症状や気になる症状がみられた場合には、医療機関へご相談ください。


特に接種を検討したいのは?

インフルエンザは多くの場合、数日~1週間程度で回復しますが、一部では肺炎や脳症などの重い合併症につながることがあります。

特に、

  • 高齢者
  • 小さなお子さん
  • 心臓や肺などに基礎疾患のある方
  • 糖尿病などの慢性疾患がある方
  • 妊娠中の方

などでは、重症化予防という観点からもワクチン接種を検討することが大切です。

また、ご自身だけでなく、同居する家族に重症化リスクの高い方がいる場合にも、家族全体で感染対策を考えてみましょう。


よくある質問

Q.少し風邪気味でも接種できますか?

軽い鼻水などがあるだけで、必ず接種できないわけではありません。

一方、明らかな発熱がある場合や体調が悪い場合には、接種を延期した方がよいことがあります。

接種当日の体調を確認して判断します。

Q.新型コロナワクチンと一緒に打てますか?

インフルエンザワクチンと新型コロナワクチンは、同時接種が可能です。

個々の体調や接種歴については、接種時にご相談ください。

Q.卵アレルギーがあると接種できませんか?

「卵アレルギーがある=全員接種できない」わけではありません。

ただし、アレルギーの程度やこれまでの症状によって判断が必要になることがあります。

重いアレルギー歴がある方は、接種前に必ず医師へお伝えください。


インフルエンザは「ワクチン+日常の感染対策」

ワクチンを接種すれば、感染対策が不要になるわけではありません。

手洗い・換気・人混みでの状況に応じた感染対策・十分な休養や栄養など、基本的な対策も大切です。

ワクチンと日常生活での対策を組み合わせて、インフルエンザの流行シーズンに備えましょう。


みやこクリニックでのインフルエンザワクチン接種について

みやこクリニックでは、今年度もインフルエンザワクチン接種を予定しています。

接種開始日・料金・予約方法・対象年齢などについては、決まり次第ホームページ・Instagramでお知らせします。

ご家族での接種についても、お気軽にご相談ください。


この記事を書いた医師

宮国 道太郎 医師

日本救急医学会認定 救急科専門医
日本外科学会認定 外科専門医
日本医師会認定 健康スポーツ医

※本記事は一般的な医学情報の提供を目的としています。実際の接種については、年齢・基礎疾患・アレルギー歴・当日の体調などを踏まえて判断します。


 

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