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【睡眠とアンチエイジング】
― 抗加齢医学から考える「睡眠」と健康寿命 ―
「最近、朝すっきり起きられない」
「十分寝ているはずなのに疲れが取れない」
「年齢とともに眠りが浅くなった気がする」
そんな悩みはありませんか?
健康づくりというと「運動」や「食事」に目が向きがちですが、睡眠も健康寿命を支える大切な生活習慣のひとつです。
今回は、抗加齢医学の視点から「良い睡眠」について考えてみましょう。
睡眠も「健康寿命」を支える大切な生活習慣
近年、睡眠は食事や運動と並ぶ重要な健康習慣として注目されています。
実際に、米国心臓協会(AHA)は、心血管の健康を守るための8つの重要な要素「Life’s Essential 8」のひとつに、健康的な睡眠を位置づけています。
睡眠不足や睡眠の質の低下は、肥満・高血圧・糖代謝異常・心血管疾患など、さまざまな健康問題との関連が報告されています。
また、大切なのは「何時間寝たか」だけではありません。
睡眠時間、規則正しい生活リズム、睡眠の質、そして日中を元気に過ごせているか。
こうした睡眠全体の状態に目を向けることが大切です。
抗加齢医学の視点からも、運動・食事とともに**「良い睡眠」を意識することは、健康寿命を考えるうえで大切なポイント**といえるでしょう。

今日からできる「良い睡眠のための習慣」
良い睡眠のために、まずは毎日の生活を少し見直してみましょう。
◎ これは取り入れよう
・朝起きたら光を浴びる
・日中は適度に身体を動かす
・朝食をとり、生活リズムを整える
・寝室を暗く、快適な環境にする
・入浴は就寝直前ではなく、少し余裕をもって
・眠くなってからベッドに入る
・休日も起床時間を大きくずらさない
△ これは見直そう
・寝る直前までスマートフォンや動画を見る
・カフェインは15時以降は控える
・眠るためにお酒を飲む「寝酒」
・夜遅い時間の重い食事
・長すぎる昼寝
・眠れないのに何時間もベッドで頑張る
カフェインはコーヒーだけでなく、緑茶・紅茶・エナジードリンクなどにも含まれています。
また、お酒を飲むと眠くなることがありますが、寝酒は途中で目が覚めやすくなるなど、睡眠の質を低下させる原因になります。
すべてを一度に変える必要はありません。まずはできることから始めてみましょう。

「しっかり寝ているのに眠い」は要注意?
睡眠時間を十分に確保していても、「睡眠の質」が保たれているとは限りません。
その代表的な原因のひとつが、**睡眠時無呼吸症候群(SAS)**です。
こんな症状はありませんか?
✓ 大きないびきをかく
✓ 寝ている間に呼吸が止まっていると言われる
✓ 朝起きても疲れが残っている
✓ 日中に強い眠気がある
✓ 朝に頭痛がある
✓ 夜中に何度もトイレに起きる
こうした症状がある場合は、単なる「睡眠不足」や「年齢のせい」ではない可能性があります。
SASは「いびき」だけの問題ではありません
睡眠時無呼吸症候群では、睡眠中に呼吸が何度も止まったり浅くなったりすることで、身体が十分に休めなくなります。
さらに、高血圧・不整脈・心血管疾患・糖代謝異常などとの関連も指摘されています。
「太っている人の病気」というイメージがあるかもしれませんが、顎や気道の形なども関係するため、肥満ではない方にも起こることがあります。
「いびきくらい」と思わず、日中の眠気や疲労感などが続く場合には、一度確認してみることも大切です。

睡眠時無呼吸症候群は検査・治療ができます
みやこクリニックでは、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査に対応しています。
検査結果や重症度などを確認し、必要な方にはCPAP(持続陽圧呼吸療法)による治療も行っています。
「いびきがひどい」
「寝ている間に呼吸が止まっていると言われた」
「十分寝ているのに日中眠い」
そんな方は、一度ご相談ください。
良い睡眠も「アンチエイジング」のひとつ
健康寿命を考えるうえで、運動・食事・腸内環境と同じように、睡眠も大切です。
まずは毎日の生活習慣を整えることから。
そして、生活を見直しても睡眠の質が悪い、日中の眠気が続く、いびきや無呼吸を指摘される場合には、「年齢のせい」「疲れているだけ」と決めつけず、睡眠を妨げる病気が隠れていないか確認することも大切です。
良い睡眠から、これからの健康を考えてみませんか?
次回
次回は、第6回「内臓脂肪とアンチエイジング」について。
体重だけではわからない「内臓脂肪」と健康寿命の関係について、抗加齢医学の視点からわかりやすく解説します。
この記事を書いた医師
宮国 道太郎 医師
医療法人みやこクリニック
日本救急医学会認定 救急科専門医
日本外科学会認定 外科専門医
日本医師会認定 健康スポーツ医
抗加齢医学、運動・スポーツ、メンズヘルスなどの視点を取り入れながら、健康寿命を延ばすための診療に取り組んでいます。
※本記事は一般的な医学情報の提供を目的としています。症状や治療については医師にご相談ください。


